シリコーンハイドロゲル素材とは?メリット・デメリットを解説
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シリコーンハイドロゲルとは
シリコーンハイドロゲルレンズとは、シリコーン素材とハイドロゲル素材を組み合わせたレンズのことです。
酸素を多く通すシリコーンが含まれているシリコーンハイドロゲル素材のレンズは、コンタクトレンズに含まれる水分に加えレンズの素材自体も酸素を通します。従来素材のレンズに比べて3~5倍の酸素透過率であるため、よりたくさんの酸素を通します。
従来の素材のソフトコンタクトレンズを長時間装用すると、角膜が酸素不足を生じることがありましたが、シリコーンハイドロゲルレンズではそのようなことがほとんどなくなります。
従来のカラコンとの違い
従来のコンタクトレンズに用いられている素材は「ハイドロゲル素材」と呼びます。
ハイドロゲルとシリコーンハイドロゲルの違いの一つには、酸素の通りやすさがあります。
従来のコンタクトレンズに使用されているハイドロゲル素材は、水分を通すことで酸素を目に届けていました。
しかしシリコーンハイドロゲル素材は、素材自体も酸素を目に通せます。そのため、ハイドロゲル素材に比べて多くの酸素が目に届くのです。
また、水となじみやすい素材を含ませることにより、コンタクトレンズ表面のうるおい感を保つ工夫もされています。これにより、乾燥の軽減につながるのです。
目の酸素が不足すると、「アレルギー性結膜炎」や「結膜充血」等あらゆる眼病の原因にもつながります。
シリコーンハイドロゲル素材は、目の酸素不足を防ぐことで、目の安全も守ってくれるのです。
シリコーンハイドロゲル素材のメリット・デメリット
■メリット
・高い酸素透過率で充血しにくい
シリコーンハイドロゲルは酸素が通る素材であるため、酸素不足を起こしにくく、充血のリスクを軽減させます。
・水分を逃がさない特殊構造で乾燥感を軽減
特殊な綱目構造が水分をしっかりキャッチ&キープします。
・水分が馴染んでごろつきを軽減
水分となじみやすい素材を含ませることによりゴロゴロしにくい、長時間つけていても軽い着け心地になります。
■デメリット
・脂質汚れには強くない
シリコーンハイドロゲル素材は、タンパク質が付着しにくい反面、油分の汚れが付着してしまうと除去しにくいという特徴があります。
マンスリータイプのレンズなどを使用する際は、日々のケアがより大切となります。