従来の洗浄方法は煮沸器と呼ばれる手のひらサイズの容器に入れ、容器をコンセントに繋ぎ、
何本もの液を用意し、電力で煮沸洗浄、消毒をしていました。
しかし、前述でご紹介したようなMPSタイプの洗浄液は、カラコンの洗浄、保存、消毒をMSP1本のみで行うことができます。
MPSタイプの洗浄液を使用した洗浄は簡単であり、レンズへの影響も少ないです。
しかしながら、他の洗浄液より消毒力が弱く、カラコンを使用するにあたり、回避するべき細菌である真菌や、微生物のアカントアメーバへの消毒効果は望めません。
ここでMPSタイプの洗浄液を使用するにあたり、5つのポイントをご紹介します。
指先でこすり洗い
MPSタイプの洗浄液はカラコンを浸けるだけでは、十分に汚れや細菌は落とせていません。
手のひらにカラコンを置き、洗浄液を数滴落とします。
指先で裏表をこすり洗いを行い、洗浄液ですすぎます。また、このとき清潔な手で行うことが重要であり、汚れている手でこすり洗いを行っても汚れは落ちません。
水道水で洗わない
「洗浄液がなくなった」、「洗浄液を使用するのがもったいない」と理由などから、コンタクトレンズやカラコンを水道水で洗う人もいます。
水道水には微生物であるアカントアメーバが混入されている場合もあり、水道水で洗いそのままカラコンを目に入れ、傷ついた角膜などから細菌が侵入し、感染してしまう場合もあります。また、角膜にレンズが張り付いてしまうケースも報告されており、水道水でカラコンは洗わないでください。