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カラコンの洗浄液・保存液の正しい選び方・使い方

2024.3.27 #安全

はじめに

カラコンの洗浄液・保存液の正しい選び方・使い方

中学生から社会人まで、いろんなシーンで使用できるカラコン。今では派手目カラコンから裸眼風カラコンまで、どんなシーンでも安心して使える程ラインナップが増えました。
ですが、目は非常にデリケート。カラコンを使用したことのない人、これから使用してみたい人はもちろんのこと、カラコンを使用している人の間でも意外と知られていない、カラコンの正しい洗浄液の選び方、洗浄の仕方などについて紐解いていきたいと思います。

カラコンの洗浄液はコンタクトレンズ用とは違う?

カラコンを使用するにあたり「カラコンはコンタクトレンズ用の洗浄液でも大丈夫?」と、疑問に思った方もいると思います。
カラコン専用の洗浄液も販売されていますが、コンタクトレンズ用の洗浄液を使用しても問題ありません。

カラコンのお手入れに必要なもの

はじめに、カラコンを使う場合には以下の道具が必要です。
・洗浄液
・保存液
・タンパク質除去剤
・保存用のレンズケース

洗浄液や保存液、タンパク質除去剤には、1本で補える便利な商品もあります。ただし、使い方を間違えると洗浄や消毒ができていなかったり、カラコンを変形させてしまったりするので注意が必要です。
次の章からは、正しいお手入れ方法について詳しく見ていきます。

洗浄液と保存液の正しい選び方

コンタクトレンズ用の洗浄液にはタイプが2種類あります。
ハード用とソフト用の洗浄液があり、カラコンはソフト用コンタクトレンズにデザインや色を入れたものなので、

ソフト用の洗浄液

を用意してください。

ソフト用の洗浄液は、洗浄液と、保存液が2本セットに販売されていましたが、最近では洗浄液と保存液、消毒作用も合わさった1本で3つの役割をする

MPSタイプの洗浄液

が主流になっています。

ここで注意しなければいけないのは、

過酸化水素系の洗浄液

です。コンタクトレンズ用の消毒液として使用されることも多くありますが、過酸化水素系の洗浄液は、洗浄力が強いため、カラコンの色素を溶かしてしまう恐れがあり、使用は絶対にしないでください。

洗浄液の正しい使い方

雫画像

従来の洗浄方法は煮沸器と呼ばれる手のひらサイズの容器に入れ、容器をコンセントに繋ぎ、 何本もの液を用意し、電力で煮沸洗浄、消毒をしていました。
しかし、前述でご紹介したようなMPSタイプの洗浄液は、カラコンの洗浄、保存、消毒をMSP1本のみで行うことができます。

MPSタイプの洗浄液を使用した洗浄は簡単であり、レンズへの影響も少ないです。
しかしながら、他の洗浄液より消毒力が弱く、カラコンを使用するにあたり、回避するべき細菌である真菌や、微生物のアカントアメーバへの消毒効果は望めません。

ここでMPSタイプの洗浄液を使用するにあたり、5つのポイントをご紹介します。

指先でこすり洗い

MPSタイプの洗浄液はカラコンを浸けるだけでは、十分に汚れや細菌は落とせていません。 手のひらにカラコンを置き、洗浄液を数滴落とします。
指先で裏表をこすり洗いを行い、洗浄液ですすぎます。また、このとき清潔な手で行うことが重要であり、汚れている手でこすり洗いを行っても汚れは落ちません。

水道水で洗わない

「洗浄液がなくなった」、「洗浄液を使用するのがもったいない」と理由などから、コンタクトレンズやカラコンを水道水で洗う人もいます。
水道水には微生物であるアカントアメーバが混入されている場合もあり、水道水で洗いそのままカラコンを目に入れ、傷ついた角膜などから細菌が侵入し、感染してしまう場合もあります。また、角膜にレンズが張り付いてしまうケースも報告されており、水道水でカラコンは洗わないでください。

カラコン洗浄のルール

レンズケース画像

ソフトレンズのカラコンの使用後は、必ず毎日洗浄を行わなければなりません。
またレンズケースも毎日洗浄し、カビなどが繁殖しないように乾燥させ、清潔に管理しましょう。レンズケースは1か月~3か月で交換するのが望ましいです。

レンズケースを洗浄せず、ケース中に入っている MPSタイプの洗浄液を使いまわす人も、少なからずいるようですが、決して使いまわしを行ってはいけません。

使用済みのMPSタイプの洗浄液には目には見えない沢山の細菌や微生物、汚れが定着しており、目の病気を引き起こす原因になりかねません。
ご自分の目を守るためにも、カラコンの洗浄ルールはしっかりと守り、使用する度に行うことが大切です。

カラコン装着前にも洗浄を

レンズケースで保管しているカラコンを取り出し、カラコンを装着する前にもMPSタイプの洗浄液で洗浄してください。
そうすることで、より清潔な状態でカラコンの使用ができます。



MPSタイプの洗浄液とカラコンの相性

最近の研究結果で、ソフトレンズやカラコンとMPSタイプの洗浄液には相性があり、相性が悪い組み合わせで洗浄を行うと、角膜が傷つくケースも報告されており、販売されている何種類かのMPSタイプの洗浄液で使用感を試していただき、ご自分に合ったMPSタイプの洗浄液を見つけることが重要です。

カラコン洗浄に関する注意点

カラコンを安全に使用するためには、洗浄だけでなく、カラコンと洗浄液・保存液を入れるレンズケースも清潔にしておくことが大切です。せっかく綺麗にレンズを洗っても、ケースが汚れていては意味がありません。
レンズ装用後、空になったケースはよく洗ってフタをあけて自然乾燥させておきましょう。
また、レンズケースはほとんど交換していないという方も多いですが、安全にレンズを使用するためには約3ヶ月を目安に新しいケースに交換することをおすすめします。

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