みなさん、「ベースカーブ(BC)」ってご存知ですか?
カラコンを購入する際にカラーや直径で選んでいる人は多いと思います。しかしながら、見落としがちなベースカーブが装着感の良し悪しの重要な数値となっています。この記事を読んで正しいカラコンの知識を身に着けましょう!
カラコンのBC(ベースカーブ)とは?正しいレンズの選び方を紹介
▼ページ目次▼
カラコンのベースカーブ(BC)とは?
ベースカーブとは、カラコンの丸みを表す単位のことです。
目は丸い形をしているので、レンズを確認すると分かるように、カラコンやコンタクトのレンズは目に合わせるように曲がっています。 一見、どんな人でも目の曲がり具合は同じのように感じるかもしれませんが、目の曲がり具合は人によって異なり、レンズがしっかりと目にフィットするように曲がり具合をmm単位で表したものがBC(ベースカーブ)としてカラコンサイトやパッケージに記載されています。
このBCの数値が小さいとレンズの曲がり具合(カーブ)がきつくなり、BCの数値が大きいとレンズの曲がり具合がゆるやかだということになります。 カラコンは直接目にいれるものなので、自分の目の丸みと似たベースカーブのカラコンを選ぶことが大切です。
日本人の平均ベースカーブ(BC)はどのくらい?
日本人は眼球が比較的大きいので、平均BCは8.6mm~8.7mmと言われています。
しかしながら、この数値は平均なので必ずしも全員がこのBC(ベースカーブ)というわけではありません。
人によっては、BCが8.3mmや8.9mmという方もいらっしゃいます。
カラコンのベースカーブ(BC)の種類は?
一般的なカラコンのBC(ベースカーブ)は8.3㎜~8.9㎜の間で製造・販売しているメーカーがほとんどです。
最も多い種類は8.6㎜で、日本人の平均的なサイズで多くのカラコンが販売されていることが分かります。
ベースカーブ(BC)って重要?
ベースカーブは、カラコン選びにおいてとても重要です。
カラコン選びは、色や柄などデザインにどうしても気を取られてしまいます。もちろん、色も大切です。
ですが、ベースカーブがあっていないということは、服に例えるならサイズがあっていないものを着ているのと同じようなもの…。しかも、目というとてもデリケートな場所に直接入れるものですから、洋服とは違って様々なリスクがあるのです。
先ほども紹介したとおり、カラコンのベースカーブは一般的に8.3mm~8.9mmの範囲で作られていることが多いです。数字が大きくなるほど丸みがゆるくなり、平らに近くなっていきます。
カラコンは、目に直接ピタッと密着しているのではなく、涙の上に浮いた状態になっています。
ベースカーブが合っていると、目の丸みと平行にカラコンが乗っかっているので、
スムーズに涙の循環ができます。なので、目が乾いてごろごろしたり充血しなくなり、快適にカラコンを着けることができるのです。
ベースカーブ(BC)が合わないとどうなるの?
ベースカーブが合っていないと様々な目のトラブルの元となります。レンズ自体の不良かな?と思うことがあるかもしれませんが、実はあなたの目の違和感もカラコンのベースカーブが原因かもしれませんよ。
自分の目より小さいベースカーブ(BC)をつけている場合
目のゴロゴロ感や充血
ベースカーブが目の丸みよりきついと、レンズのふちが直接目に当たってしまい、ゴロゴロとした違和感が出てしまいます。また、目を圧迫してしまうことで、目が充血し痛くなってしまいます。ゴミが入っているわけでもないのにゴロゴロするときは、ベースカーブが合っていないのかもしれません。
ドライアイになる
上でも書いたとおり、カラコンは涙の上に浮いた状態です。ベースカーブがきついと、レンズのふちが目にあたり、涙が通る道を遮ってしまいます。そのため、黒目に涙が届かなくなり、ドライアイになるのです。ドライアイは、ゴロゴロ感や目の傷の原因にもなるので、カーブがきつすぎるカラコンを使用するのは要注意です。
自分の目より大きいベースカーブ(BC)をつけている場合
カラコンがずれやすくなる
逆にベースカーブがゆるすぎると、目の中で大きく動きすぎてしまい、カラコンの色素が白目にずれてしまいます。目を開けたときにカラコンの色素が見えて視界が悪くなります。また、レンズがずれやすいことで目がかゆくなりやすくなり、目を掻いてしまうことで目に傷がついてしまうことがあります。
その他の症状
目に傷が付く
ベースカーブが合わないことで、様々なトラブルが出ます。ドライアイや目の異物感、かゆみなど、全て目の傷につながるトラブルです。目に傷が付いてしまうと、視力の低下や最悪の場合失明にも繋がります。そのようなことにならない為にも、ベースカーブは正しく選びましょう。
ベースカーブ(BC) を知る方法は?
ベースカーブがカラコン選びで重要なのはご理解いただけたかと思います。では、自分のベースカーブはどうやって図ればいいのでしょうか。
ベースカーブの測り方については、残念ながら自分ではかることができません。
ただし、自分で計測できないからと言ってベースカーブを適当に選ぶのは危険です!
「なんとなくこっちかな」と適当に選ぶと、先ほどご紹介したような症状が出てしまうかもしれませんので眼科を受診して検査するのが一番確実です。
眼科であれば専用の医療機器を用いて、自分のベースカーブを計測することができます。
初めてカラコンをする場合や、今使っているカラコンの使用感がよくないという場合は、ベースカーブが合っていないことが原因かもしれません。
初めてカラコンをする人は、下記のページをチェックしてみてください!
ベースカーブ(BC) ごとのおすすめカラコン
最後にカラコンベースカーブごとの人気カラコンをいくつか紹介します。
ナチュラルに見えるようにぼかしが効いたカラー。子犬のようなきゅるんとした目にしてくれる万能カラーです。
外側のブルーグレージュが透明感を演出し、内側のライトベージュが瞳に溶け込むナチュラルハーフレンズ。
オレンジが程よい存在感を出してくれているので暗い印象になりすぎず、瞳をさらっと 垢抜けさせてくれるので毎日使いや職場でも使えそうなカラーです!
王道ちゅるんブラウン。リング状の太め黒フチでウルっと可愛くモテ顔へ…♪ちゅるん系レンズをお探しの方はこれがおすすめ♪
オレンジとチョコカラーのフチもバランスよく配色されている人気カラーです!がっつり盛れるレンズにはめずらしい透明感のあるカラーで色素薄い系のレンズにも見えます♡
まとめ ベースカーブ(BC)が合わないコンタクトレンズは避けましょう!
カラコンのベースカーブについてご紹介しました。
度数やデザインを気にして、あまり意識しないベースカーブですが、実は重要な役割をした数字だったのです。
ベースカーブが少し違うだけで、着け心地も全然変わってきますよ!安全で快適なカラコンライフのためにも、眼科を受診して、自分に合っていないベースカーブのレンズを使用することは避け、自分に合ったベースカーブを知りましょうね!